★すまいるキャンプ★

フェリー乗り場で、古びたスーパーカブで待つ若者に出会った。

二人は荷台に大きな寝袋をくくり付け、アンバランスな小さな箱が印象的だ。

荷物から推測するに、テントを張らずに野宿で旅をしているのだろう。


私はナンバーを見て声を掛けた「君達、鹿児島から来たの？凄いね！」

「はい・・・下道で走ってきました」若者は恥ずかしそうに小声で答えた。

息子くらいの年かな？それ以上の会話は無いので彼らの素性は分からない。

ただ、彼らにとって大きな冒険の最中である事は分かった。


海に面する広大な大房岬自然公園内にある「大房岬キャンプ場」

一泊６１０円はソロキャンパーにも有名で、今回の千葉遠征で楽しみにしていたキャンプ場です。

格言「大規模キャンプ場にハズレ無し」・・・フフフ。楽しみです


こちらのキャンプ場のシステムはオートキャンプ無し。公園全体は車通行禁止です。

キャンプサイト近くのビジターセンターで車から荷物を降ろし、駐車は公園入口の大駐車場へ。

入口付近で私のキャンプレーダーが反応しています・・・ココは良さげな予感。ニヤリ


サイトへの長い道のりを歩きます。公園全体の雰囲気を味わう為にあえて遠回りをします。

青々とした木々が生い茂り、良く整備された林道。アップダウンを繰り返し適度な山歩きの感覚。

あ～ぁ、良いワ！明る過ぎず暗すぎず・・・ゆっくりと自然の中に入っていく雰囲気。


広大な敷地の中で、山あり海ありの遊び場スポット多数。

迷路の様な小道を歩いて探検心が満たされる。子供連れでも飽きずに一日遊べる良い環境。

大規模キャンプ場は見所たくさんで面白い。ファミリーの皆さんにも超おススメです！


トボトボ歩いて第２キャンプ場から入ります。

おや？公園の規模の割にはこじんまりしたサイトです。何気に傾斜地も多いし・・・

ヒッソリやるには良いのかな？うむ。。。


しばらく歩いて、キレイに整備されたキャンプファイアー場が目に留まります。

開放感も抜群・・・ここに張ったら気持ち良さそうだけど（笑）


そしてメインの第１キャンプ場。

全体を高い木々で覆われて、夏の日差しも遮ってくれそうなサイトです。まぁ普通のサイトですワ。

あれ？確かに第２より広いけど・・・何かが足りない。何だろう？？？


それは立地を生かした眺望です。両サイト共に木々に囲まれた殺風景な風景で面白味が無い。

海からの強風を遮る為の配慮がなされていると思われますが、一番滞在時間の長いキャンプサイト

からの絶景が見えないのは致命的な欠点。アプローチが素晴らしいだけにサイトが残念。


少し歩いた展望台からは強烈な風景が広がっています。



ソロキャンおススメ度・・・★★★

キャンプサイト単体で楽しむのではなく、公園全体のロケーションを楽しむキャンプ場。

格安６１０円！う～ん、惜しい・・・サイト横が少し空いていたら涙モノの景色が見られますが。

国定公園という事で色々規制もあるのかな？やはり暴風による安全重視かな？

いずれにしても周辺環境は最高で、ドップリ自然の中に浸かるには最強レベルかと。

そちら系のソロキャンパー又はファミキャンであれば非常におススメしたいキャンプ場。